栄養ニューズ「PEN」2022年1月号(通巻第458号)
◆第43回日本臨床栄養学会総会・第42回日本臨床栄養協会総会
第19回大連合大会 開催
◎「臨床栄養学による予防医学~フレイルと感染症の「経口と対策」~」をテーマに
合同シンポジウム1 臨床栄養とフレイル対策
「高齢者のフレイル予防―栄養の視点から一点」
・今後の日本では後期高齢者が増加し、後期高齢者に対する健康維持、増進が必要に/
・高齢者対象の多数コホートを統合、日本人の老化に関する統合的な研究が進行中/
・女性のやせ傾向は戦後すぐ若い世代から始まり、近年は高齢者でも/
・心身機能の減衰により要介護認定が増える後期高齢者対策が重要/
・フレイルの身体的側面に低栄養が大きく関与/
・フレイル高齢者は自立率、生存率低下、認知症発生率が高い/
・高次脳機能に関連の脳由来神経栄養因子(BDNF)が食品摂取で増加/
・カマンベールチーズ摂取でBDNFが改善/他
「高齢者のフレイル予防:日本人の食事摂取基準との兼ね合い」
・成人期には生活習慣病予防、これ医者では介護予防が必要/
・体重減少はフレイル評価でも重要な要素/
・フレイル予防にはエネルギー摂取量、サルコペニア予防にはたんぱく質摂取量が重要/
・高齢者のエネルギー摂取量は消費量に満たない/
・高齢者のBMI低値は死亡リスク高/
・高齢者のフレイル予防に若年者よりも多くたんぱく質摂取が必要/
・加齢とともに生活習慣病対策からフレイル・低栄養対策へギヤチェンジ
「フレイル高齢者の運動介入と栄養」
・フレイルは可逆性を持つ/・病院でもフレイル可逆性に配慮した対応を/
・フレイルの可逆性は生理学的、機能学的に期待/
・運動は身体的フレイルだけでなく認知的フレイルにも有効/
・筋力トレーニングはフレイル高齢者にも効果/
・役割期待型フレイル予防プログラムでフレイルインデックスが低下/他
「フレイル対策に活かすアミノ酸のはたらき」
・たんぱく質摂取量が多い高齢者は筋肉量減少が少ない/
・フレイルリスク低いのは体重1kgあたり40kcal/日のエネルギー摂取と1.5g/日のたんぱく質摂取/
・高齢者の筋たんぱく質合成促進は必須アミノ酸が主に/
・少量のロイシンが筋たんぱく合成を促進/
・アミノ酸摂取後の運動で筋たんぱく合成促進時間が伸びる/
・軽度認知症ではアミノ酸濃度が低い/
・7種類の必須アミノ酸摂取で認知機能、精神劇健康状態が改善/他
◆REPORT 日本外科代謝栄養学会第58回学術集会 開催
「患者の視点に立った外科代謝栄養学~理論と実践の往還~」をテーマに
アミノ酸学会ジョイントシンポジウム「癌とアミノ酸」
「TSC2のメチオニンによるメチル化はたんぱく質安定化をコントロールする」
「膵癌に対するメチオニン制限療法の開発」
「血液中アミノ酸濃度プロファイルに基づくがんのリスクスクリーニング」
「術前化学療法を施行した食道癌患者における血中アミノ酸濃度の変化の検討」
「質疑応答」
◆連載エッセイ 静脈経腸栄養分野の進歩を振り返って【第12回】
大阪大学国際医工情報センター 栄養ディバイス未来医工学協働研究部門 特任教授
井上善文先生
◆静脈・経腸栄養関連製品の現況 第19回
経腸栄養用チューブ・カテーテル(胃瘻用・腸瘻用)スペック一覧
◆関連学会情報