栄養ニューズ「PEN」2023年10月号
◆第68回日本透析医学会学術集会 開催
◎学会・委員会企画「臨床研究から明らかになってきた透析患者の栄養問題」
「JRDRエビデンスに基づいた栄養管理」
・透析患者の低栄養は予後を悪化/
・日本の透析患者のたんぱく質摂取量は推奨値より少量/
・低たんぱく質摂取で死亡率が悪化/
・日本人透析患者の栄養学的リスクを評価するツールNRI-JHを作成/
・透析患者の身体機能は予後に関連/
・透析患者に対するリハビリテーションや栄養介入で予後を改善/・質疑応答
「DOPPSからわかる透析患者の栄養指標とアウトカム」
・DOPPSのデータから透析患者の実態を解明/
・透析患者の栄養状態の悪化は予後悪化と関連/
・食欲が低下した透析患者は予後悪化/
・バランスのよい食事摂取は生命予後を改善/
・医師のたんぱく質摂取量を増加したいという思考が患者の予後を改善/
・DOPPSにより透析患者の栄養指標とアウトカムの関連が明確化/・質疑応答
「塩分摂取量と長期生命予後及び心血管疾患発症との関連性」
・日本人の塩分摂取量は推奨値以上/
・塩分摂取量とCVDイベントリスクの関連は未解明/
・IBW補正塩分摂取量低値で4年生存率が低下/
・適切は栄養摂取を確保した塩分制限が必要/・質疑応答
「現時点において求められる透析患者の栄養課題に関する臨床研究」
・透析患者では低栄養が深刻化/・透析患者のエネルギー必要量の設定が困難/
・透析患者では各栄養素の推定平均必要量や推奨量の設定も困難/
・NRI-JRの低リスク群を対象にした食事調査で透析患者の栄養摂取の目安量を検討/
・質疑応答
◆REPORT 第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会 教育講演1
◎「時間栄養学の臨床応用」
・視交叉上核の主時計が末端組織の体内時計を制御/
・望ましい食事、栄養摂取時間を検討する時間栄養学/
・朝の炭水化物やたんぱく質摂取が体内時計を補正/
・朝のコーヒー摂取で生活リズムが朝型化/
・朝の食物繊維摂取は高血糖を抑制/・食事時間の不規則化は生活全体に影響/
・朝のたんぱく質摂取で効率的な筋合成が可能/
・朝食の和食摂取はバランスがよく生活全体が良好
・朝食のNRF9.3は肥満および高血圧と関連/
・食事ごとの『食事バランスガイド』遵守率の検討で食事のバランスの影響を明確化/
・朝食欠食は生活リズムを夜型化/
・時間制限食はたんぱく質摂取量不足に注意が必要/
・シフトワークは生活リズムの夜型化に類似/
・時間栄養学の知見を取り入れた望ましい食事の提唱が必要/・質疑応答
◆TOPICS 治療食品の製造・販売・卸売業に関わる3団体 厚生労働省へ「入院時食事療養費に関する改正要望書」を提出
◆Close-up 非結核性抗酸菌症(肺NTM症)の栄養障害
・肺NTM症とは/・肺NTM症の患者数/・栄養状態とは発症および予後/
・栄養状態と疾患の重症度との関連~我々の研究より~/
・栄養障害の原因/・栄養障害に対する対策/
◆REPORT 第68回日本透析医学会学術集会・総会 学会・委員会企画14-6
◎「透析患者の糖尿病治療ガイド改訂に向けて」
「糖尿病透析患者の栄養管理」
・現在の糖尿病の食事療法はエネルギーコントロール食が中心/
・標準体重は幅を持たせた目標体重に改定/
・身体活動レベルや食品構成も柔軟な設定が可能/
・透析患者では厳格なエネルギーコントロールを必要とする患者が少数/
・透析患者ではバランスのとれた食事をベースに個々の患者に合わせた食事を指導/
◆インタビュー 第27回日本心不全学会学術集会の開催にあたって
会長:吉村道博先生(東京慈恵医科大学 内科学講座 循環器内科 主任教授)
◆学会情報