栄養ニューズ「PEN」6月号
◆第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2024) 開催
◎シンポジウム3「ISO80363-3のその後」
「ISO80369-3経腸栄養関連コネクタへの切り替えのその後」
・2022年にISO80369-3へ完全切り替え/
・新規格コネクタは接続部の汚染が課題/
・事前準備で困難なく移行が完了/「質疑応答」
「ISO80369-3対応コネクタ導入後、3年が経過した当院の現状報告」
・コネクタ接続部汚染による固着が続出/
・コネクタ接続部の汚染を軽減する新型キャップを導入/
・コネクタの種類の情報共有不足によるトラブルが発生/
・消化管カテーテルの目的外使用が多発/
・新規格コネクタに対応したマニュアルの周知が必要/「質疑応答」
「相互接続防止コネクタの経鼻栄養カテーテルにおける濃厚流動食通過速度検証と速度に影響を与える要因の検討」
・新規格コネクタでは濃厚流動食の通過速度が低下/
・製剤の組成や形状の安定性も通過速度に影響/
・新規格コネクタでは製剤の特性を考慮した濃厚流動食の選択も重要/「質疑応答」
「ミキサー食注入における新コネクタの導入と臨床経験」
・2020年に新規格コネクタ導入、2021年に完全移行/
・愛知県内では約6割の施設で新規格コネクタ切り替え完了/
・新規格コネクタ導入後に接続部の外れや閉塞が減少/
・旧規格コネクタ使用時の説明、同意に課題/「質疑応答」
「ISO国際会議への参加報告」
・ISO80369シリーズ導入における世界と日本の違い/
・ISO80369-6では強篏合や割れることによる液漏れ、製品供給などに課題/
・日本では経腸栄養分野の旧規格コネクタも当面使用を継続/
・ISO80369シリーズは規格の意義と医療安全、患者の権利を踏まえた判断が必要/
「質疑応答」
◆REPORT 第27回日本病態栄養学会年次学術集会
コントラバシー1「肥満高齢者の減量は必要か?不要か?」
「肥満高齢者の減量は必要」の立場から
・高齢者は痩せだけでなく肥満でも死亡率情報/
・筋肉減少と内臓脂肪蓄積を伴うサルコペニア肥満が高リスク/
・運動療法と食事療法の併用が身体機能を向上/・エネルギー制限は老化を抑制/
・エネルギー制限と非必須アミノ酸付加が腎機能を保持しつつ寿命を延伸/
・低糖質食は寿命に悪影響を与えるが、通常食による減量は有用/
・高齢肥満患者への適切な方法による減量は健康寿命を延伸/
「肥満高齢者の減量は不必要」の立場から
・高齢者の肥満に関するエビデンスは不足/
・高齢者では高BMIによるリスクが小さい/
・体重、BMI低下は認知症リスクを上昇/
・体重減少や痩せは負のアウトカムと関連/
・骨格筋量が少ないサルコペニア肥満で死亡リスク上昇/
・高齢者に対する減量により筋肉が減少/
・運動療法を食事療法の有用性を示した報告の介入は臨床での実施が困難/
・高齢者の体重減少には負のアウトカムがあり、減量は不必要/
「総合討論」
◆企業紹介
「株式会社 明治」
・高栄養食品事業の概要/・おかげさまで40年/・新しいコンセプトの流動食展開/
・「メイバランスMiniカップのミルクテイストシリーズ」/
・「明治MICHITASカップ」/・災害備蓄・感染対策/
・ファーストチョイス流動食の提案/・発酵乳×栄養のチカラ/
・積極的な海外展開を推進/・日本未発売のプレーン風味(原味)を新発売/
◆学会情報