栄養ニューズ「PEN」2024年2月号
◆世界最大級の栄養フェス 第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会 開催
◎会長インタビュー 鷲澤尚宏先生
・静脈栄養や経腸栄養を中心に臨床栄養を幅広く研究/
・臨床栄養の研究、実践で最先端を走る先生方が結集/
・JSPEN会員が集合し、知識の共有と交流を深める/
・臨床栄養に携わっていない領域の先生方の参加も期待/
「主要プログラム紹介」
・特別講演は3人の先生方にCOVID-19の現状や日本の食文化について伺う/
・会長特別企画 テクニカルセミナーではPTEGから静脈経腸栄養を再検討/
・臨床栄養に対する診療報酬を考えるプログラムも企画/
・おいしい病院食という夢を追求する『患者さんのための美味しい病院食コンテスト』/
・『在宅ときどき病院―ALL together』では在宅医療における栄養を考える/
・増加を続ける心不全に対する栄養管理についても議論/
・海外招聘講演ではアジアを中心に各国の臨床栄養を学ぶ/
・ESPEN理事長によるGLIM criteriaのレクチャーも実施/
・若手育成プログラムも開催/・JSPENを満喫するために充実した情報を提供/
・懇親会も実施、ブルースを中心にした演奏も予定/
・大会参加者の交流を促す企画も盛りだくさん/・優れた発表には盛大な拍手を!
◆REPORT 第72回日本アレルギー学会学術大会 開催
◎シンポジウム1「食物アレルギーの食事療法」
「効果的な食事療法実現のための食物経口負荷試験の重要性」
・経口免疫療法の普及で食物経口負荷試験の重要性が上昇/
・少量食物経口負荷試験陽性例には微量食物経口負荷試験が有用/
・食物経口負荷試験実施時には重篤な症状の誘発に注意が必要/
・リスクに応じて食物経口負荷試験を実施する医療機関の選択が重要/
・食物経口負荷試験では十分な観察時間が必要/
・安全は食物経口負荷試験には実施する医療機関の層別化が必要
「体内時計機能の個人差に適した、時間運動学に基づく健康増進法」
【質疑応答】
「栄養指導の理想と現実」
・食物経口負荷試験で確認できた摂取可能量の継続摂取が重要/
・食物アレルギー患者への指導では多くの知識が必要/
・入院の食物経口負荷試験で患者指導も実施/
・自宅での摂取状況確認にはアレルギー原因食物そのものを用いた指導も有用/
・摂取する抗原量を一定にする目的でもアレルギー原因食物そのものを用いた指導が有用/
・食物経口負荷試験による段階的な増量は保護者の不安も軽減/
・患者の充実した人生のためにも早期から計画的な治療が必要/
【質疑応答】
◆REPORT 第27回日本心不全学会学術大会 開催
◎シンポジウム3「心不全と栄養のかかわり」
「左心機能に基づいた急性心筋梗塞患者の予後に対するCNRIの調査」
・GNRIはMACE予測に有用/・LVEFとGNRIの連関について検討/
・LVEF低下GNRI低値群で全死亡が増加/
・LVEF低値群のGNRIは全死亡の独立した予後予測因子/
・低栄養の急性心筋梗塞患者は筋異化やたんぱく質異化の亢進を介してサルコペニアを惹起/
・多職種による栄養管理が重要/
・急性期から慢性期、退院後まで継続した栄養療法が必要/
・左心機能が低下した症例では、より栄養管理が重要/
【質疑応答】
「心不全患者における十分な栄養充足と適度な減塩のための介入戦略」
・加齢とともに心不全や低栄養リスクが増加/・低栄養は心不全の憎悪因子/
・心不全患者に対する栄養介入フローチャートを作成/
・減塩は患者ごとのオーダーメイド介入が必要/
・食事摂取量の充足率を確認し減塩判断の可否を決定/
・SNAQ14点未満では減塩よりも食事摂取量の確保を優先/
・調味料の使い方と加工品の食べ方を意識する介入で食事摂取量に影響しない減塩を実現/
・食事摂取量と減塩のバランスが重要/
「抗がん剤治療を継続する心不全患者への管理栄養士の関わり」
・心不全患者とがん患者の病の経過は異なる/
・ハートセンターで管理栄養士が栄養管理を実施、がん治療対応食も提供/
・腎臓がんと心不全を合併した症例を経験/・繰り返す心不全憎悪/
・『日本版重症患者の栄養療法ガイドライン』をもとにエネルギー投与量を決定/
・PCI施行後に退院/・合同インフォームドコンセントで化学療法継続の意思を確認/
・症状緩和チームの管理栄養士を中心に療養支援、栄養管理できる体制を構築/
・化学療法と心不全療養の両立には継続的な支援が必要/
【質疑応答】
◆学会情報