栄養ニューズ「PEN」2023年8月号
◆第123回日本外科学会定期学術集会 開催
パネルディスカッション8「術後低栄養とサルコペニアの現状とその対応法」
「食道切除後長期の腸瘻での栄養管理はサルコペニアを予防する」
・サルコペニアは食道がん術後成績の悪化と関連/
・食道切除後の腸瘻による経腸栄養の有用性を検討/
・長期腸瘻留置で腸腰筋減少を抑制/
・食道切除全例で腸瘻留置による経腸栄養を実施/
「胃全摘後の新たな低栄養・サルコペニア対策としての在宅夜間経腸栄養療法の意義」
・胃がん術後の低体重予防を目的に腸瘻による在宅夜間経腸栄養療法を実施/
・経腸栄養実施で体重減少、腸腰筋減少が抑制/
・胃全摘全例で腸瘻による経腸栄養を実施/
「膵癌患者における膵頭十二指腸切除術後の低栄養・サルコペニアの現状と対策
―術後経腸栄養の有用性―」
・膵癌患者の低栄養予防に腸瘻による経腸栄養を実施/
・膵がん患者における経腸栄養剤の有用性を検討/
・腸瘻による経腸栄養で体重減少が抑制/
・術後の脂肪含有栄養座の有用性検討も必要/
「膵癌・胆道癌患者における抗癌剤投与中の癌関連倦怠感とカルニチン血中濃度の関係」
・補助化学療法は膵がん、胆道がんの生命予後と関連/
・血中カルニチン濃度と倦怠感の関連を検討/
・カルニチン投与による倦怠感、栄養状態の変化に有意差なし/
・血中カルニチン濃度と倦怠感との関連エビデンスは示せず/
「肺癌術後長期経過後低栄養とサルコペニアの予後への意義」
・肺がん術後の低栄養、サルコペニアの予後への影響を検討/
・ΔPNI低値、ΔPAI低値は予後不良/
・栄養状態や骨格筋量の低下に対する介入が必要/
「全弓部置換手術患者における周術期および遠隔期の栄養指標の推移と予後の関連」
・心臓内血管手術における術前栄養状態と予後の関連を検討/
・術前栄養障害で予後悪化/
・栄養状態改善のため多職種による介入を実施/
「ディスカッション」
◆REPORT 第20回日本小児栄養研究会 開催
「小児臨床栄養ワークショップ」
「小児の腎臓病と食事栄養指導」
・小児の血清クレアチニン値は年齢や体格で変化/
・小児CKDの原疾患は先天性腎尿路奇形が増加/
・小児CKDでは長期罹患が多数/
・小児CKDでは成長障害など小児特有の合併症も問題/
・小児CKDでの食塩摂取制限は高血圧を合併する患児に実施/
・腎臓局所でもレニン・アンジオテンシン系が機能/
・尿中アンジオテンシノーゲンは腎疾患のバイオマーカー/
・運動制限は症例ごとに病態を評価して検討/
・検尿異常者のフォロー体制とより優れた検査方法開発が課題/
「小児麻酔の痛みと治療」
・2016年に提唱された痛覚変調性疼痛/
・侵害受容性疼痛は侵害受容器からのインパルス、神経障害性疼痛は痛覚伝達路のインパルスで発生/
・痛覚変調性疼痛は侵害受容器や痛覚伝導路以外のインパルスで発生/
・「痛いの痛いの飛んで行け」が鎮痛効果をもたらすメカニズム/
・大脳皮質にインパルスが伝達され痛みを認識/
・インパルスは脊椎後角で取捨選択されて伝達/
・麻酔薬や麻酔系鎮痛薬は下行性疼痛抑制回路で鎮痛効果を発揮/
・プラセボ効果でも内因性オピオイドの血中濃度が上昇/
・自己暗示や手の温もりでも鎮痛効果を発揮/
・何かを楽しみ、不安を和らげるとゲートコントロール説や下行性疼痛抑制系賦活により鎮痛/
・慢性疼痛では集学的治療で多角的鎮痛法を実施/
・「アルプスの少女ハイジ」も集学的治療の重要性を示唆/
・多職種連携で慢性疼痛治療を推進/
「小児睡眠時無呼吸との歯科の関わり」
・OSAの早期発見、早期治療が重要/
・小児OSA治療で身長、体重が回復/
・OSA以外の主訴でもOSA罹患例が多数/
・他の疾患に罹患している患児にもOSAが多数/
・流体解析によるOSAのメカニズムと治療成績向上/
◆静脈・経腸栄養関連製品の現況 第23回 ④
クローズドシステム スペック一覧
◆関連学会情報