栄養ニューズ「PEN」2023年3月号
◆食育サミット2022 開催
◎テーマ「生活習慣病を中心としたミドル世代の健康マネジメント」
メインプログラム3講演要旨(生活習慣病・メタボ予防改善の視点から)
「働く盛大の生活習慣病対策と食の重要性」
・健康寿命を延伸する施策が必要/
・脳血管疾患予防にはメタボリックシンドローム対策が重要/
・TG、LDL、Non-HDLの高値は心血管疾患リスクを上昇/
・糖尿病患者では血糖値だけではなくTGなどを含めた包括的リスク管理が必要/他
「メタボ・ロコモ予防のための食事・運動療法の実際」
・超高齢社会ではメタボおよびロコモ対策が課題/
・生活習慣の振り返りやオーラルフレイル対策もメタボ・ロコモ予防に有効/
・米を中心とした日本食はメタボ・ロコモ予防に有用/他
「時間栄養学で考える健康によい食べ方」
・シフトワーカーでは時計遺伝子発現が変化/
・時計遺伝子発現の変化により多くの疾病発症リスクが上昇/
・不規則な食事は低身体活動、睡眠障害などと関連/
・DHA、EPAの摂取が時計遺伝子のリズムを正常化/他
◆REPORT 第56回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会 開催
シンポジウム「ウィズ・コロナ時代の超高齢者医療」
「私たちが目指す近未来の医療・介護・ヘルスケアとは」
・医療介護情報を集約、サイエンスに基づく個人に必要なサービスを提供/
・認知症や脳卒中患者に寄り添う介入で安心・生きがいのある暮らしを実現/他
「コロナ禍による活動制限が高齢者に与えた影響を考える」
・COVID-19拡大で高齢者の外出、社会参加が減少、フレイルが増加/
・COVID-19拡大で身体組成や栄養状態も悪化/他
「生活習慣病と認知症」
・脳梗塞予防、若年からの高血圧管理、脂質異常症や動脈硬化性疾患治療がv 認知症進行を抑制/
・COVID-19拡大下での外出機会増、血管性危険因子の管理が認知症発症リスクを低減/他
「高齢者のポリファーマシー対策」
・高齢者では薬剤数6剤以上で有害事象が増加/
・処方カスケードによる薬剤性フレイル、薬剤性認知症の是正も必要/他
◆REPORT 特別講演「胃瘻の適応を再び考える」
第18回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会東京大会
田無病院 丸山道生先生
・長期の栄養管理が予想される場合には胃瘻、腸瘻が望ましい/
・高齢者終末期に経口摂取が不可能になった際は人工水分・栄養補給の是非が問われる/
・Comfort feedingの実施で家族や医療従事者の見殺しの感覚を回避できる/他