栄養ニューズ「PEN」2022年10月号
◆日本外科代謝栄養学会第59回学術集会 開催
◎『外科代謝栄養学の現在・未来』をテーマに
ワークショップ2 静脈栄養の未来:静脈栄養での問題点~工夫・応用の可能性
「我が国の経静脈栄養の現状」
・静脈栄養患者は栄養投与量が不足している可能性がある/
・栄養障害は負のアウトカムをもたらす/
・DPCデータから静脈栄養の栄養投与量とアウトカムの関連を検討/
・エネルギー投与量、アミノ酸投与量、脂質投与量とも目標未達成の患者が多かった/
・高齢、BMI高値、併存疾患が多い患者で栄養投与量が不十分/他
「消化器外科患者における末梢挿入型中心静脈カテーテル挿入症例205例の後方視的検討」
・静脈栄養では合併症が少ないPICCが推奨される/
・PICCでは手技の標準化が重要/・PICCはカテーテル関連血流感染の頻度が低い/
・PICC挿入を試みた205例のうち挿入不可能は10例のみ/
・平均処置時間は38分/他
「中心静脈栄養製剤の課題と展望」
・アミノ酸製剤は改良が進み、多彩な処方の製品が開発されている/
・オルニチン、グルタミン投与が死亡率を低下させるという報告がある/
・セレノメチオニン、セレノシステインの投与で組織移行性改善の可能性/
・脂肪乳剤は第1世代から第4世代まで進化した/他
「高度侵襲手術に対する早期高たんぱく量投与と強化血糖管理からみた早期静脈栄養の意義」
・重症患者に対する早期のたんぱく質投与量は議論が続いている/
・高たんぱく質投与を含めた栄養介入の効果を検討/
・栄養介入群では手術部位感染が少ない/
・高たんぱく質の投与と厳格な血糖コントロールでSSIが減少/他
「アミノ酸含有量がTPN管理時の腸管免疫に及ぼす影響:HMB添加・非添加モデルでの検討」
・GALTの萎縮は感染リスク上昇に関連/
・TPNへのHMB付加は腸管構造の萎縮やGALT細胞数の低下を改善/
・TPNにアミノ酸を付加してもGALT]リンパ球数、フェノタイプに影響しない/
・HMB添加TPNにおけるアミノ酸含有量の増加はGALTリンパ球数の部分的な回復、フェノタイプ就職をもたらす/他
◆REPORT1 第67回日本透析医学会学術集会・総会 開催
ワークショップ25 透析医療におけるプロフェッショナリズムのSDGsを求めて
看護師が看る栄養管理・内服管理
「薬剤師・看護師による薬剤管理」
「保存期CKD患者への服薬・栄養管理支援」
「施設で透析療法を受けている患者や家族への服薬支援」
「在宅透析療法を受ける患者への支援」
「腎移植患者への服薬・栄養自己管理に向けた移植コーディネータの介入」
◆REPORT2 第125回日本小児科学会学術集会開催
『すべての子供たちの幸せな未来のために』をメインテーマに
教育講演7 「持続可能な特殊ミルク治療をめざして:『特殊ミルク治療ガイドブック』を活用した特殊ミルクの適正使用のすすめ」
・フェニルケトン尿症治療では特殊ミルクを使用/
・新生児マススクリーニングの普及とともに特殊ミルクなど治療体制も整備/
・難病法成立で小児から成人へのスムーズな治療の移行が可能に/他
◆静脈・経腸栄養関連製品の現況 第19回⑩
経腸栄養用チューブ・カテーテル(胃瘻用・腸瘻用) スペック一覧
◆学会情報